2008年10月5日日曜日

RNA研究の最前線

前回お伝えした、「自然科学研究機構 分子生物学フォーラム」への参加申し込みですが、応募開始後まもなく、予定席数が埋まってしまったということを聞いています。みなさまは席を確保されましたでしょうか。

今回は、第二次立花ゼミ(2005.10~2007.3)のメンバーが制作・運営していた科学メディアサイト「SCI(サイ)」の特集記事を紹介します。タイトルは、「RNA研究の最前線」です。日本のRNA研究の先頭に立っている研究者たちのインタビュー記事を読むことができます。以下、冒頭の言葉を引用します。

いまRNA研究が熱い。それは今までジャンク(がらくた)と思われていたRNAが実は生命現象の中で重要な機能をもつことが解明されてきたからだ。そのRNAはnon-coding
RNAと呼ばれゲノム全体の大半を占める。だがncRNAの機能はまだ半分も分かっていない。最先端の研究によりRNAの新たな機能のベールがはがれだし、私たちは生命の定義の転換期にさしかかろうとしている。さらにRNAは生命の起源へのヒントを与えようとしている。生命が誕生する前はRNAワールドが広がっていた。だが見方を変えれば私たちがいきている今もRNAワールドの上に存在するといっても過言ではない。
RNAは生命の本質と言える。その研究は医療・医薬への応用が期待される。それゆえ、RNA研究の今を一般社会に伝え、関心を高める必要がある。SCIではRNA研究の最前線とこれからを伝える。


1953年にDNAの二重らせん構造が発見されてから50年後の2003年、ヒトゲノム計画の完了が宣言されました。それから5年余りたった今、ポストゲノム(=ゲノム以後)の研究の重心は、RNAやタンパク質に移っています。RNA研究のどこが面白いのか?RNAiとは?ncRNAを研究することでどのような意義があるのか?生命の起源はDNAではなくRNAなのか?などなど。立花隆と立花ゼミ生が研究者と熱い意見を交わしあった文章をぜひご覧になってください。

記事へのリンク:http://www.sci.gr.jp/project/rna/

〔文責 Y.I.〕

≪開催まであと17日≫

※この予告ブログは、東京大学立花ゼミ・見聞伝の学生が企画・運営しています。

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